27年目の迷子
東京でバスに乗る事は少ないのですが、
目的地に必要の無いバスを2本も乗り継ぎ、
30分で着くはずのところ2時間かけ、
迷いに迷い行ってきました!
今年になってからこんな事ばっかです...トホホ。
『世田谷美術館』
目的は4月7日まで開催されている
『エドワード・スタイケン写真展』
スタイケンは高級ファッション誌『ヴォーグ』の主任写真家。
今回は彼が1920年から30年代の商業写真界にもたらした、
明快なモダニズムのファッションとポートレート写真、
約200点を一堂に公開。
私も色々と写真展を見てきましたが、
ここまで魅せられたのは初めてかもしれません。
約60年以上前の作品なのに、モノクロ写真なのに、
めちゃくちゃ線が美しいのです。
古いのにこの鮮明感、シンプルなのに新鮮なのはなぜなのでしょう?
モノクロだからこそ計算され尽くした光と影は
彼の70年に及ぶ、写真の力を徹底的に引き出そうとした
努力の結晶のような気がします。
きっと『極める』とはこういうことなのでしょうね。
鳥肌たちっぱなしだった私は、奮発して写真集まで買ってしまいました(笑)
後世に残したいと思える作品たちです。
4月7日までなので是非。
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