えんま様
夜、布団の中で長男が次男に何やら小声で言っていました。
「リョウおまえさ、あさ歯みがいてないのに、みがいたって、お母さんにウソついたろ
おまえさ、このままだったらサンタさんは来ないし、さいしゅうてきには
えんま様に舌ひっこぬかれちゃうよ、マジで!」
それを聞いた次男は、「オレ、えんま様ぜんぜんこわくねーし、いるわけねーし」
と言いながら、大粒の涙をポロポロ流し、拭いては流し、拭いては流し、
「ちゃんとオレにはサンタさんくるし.........こねーわけねーし、
えんま様いるわけねーし、シュウのほうこそ、サンタさんこねーし..........」と
小さい声で繰り返しては涙を拭いてました」。
次の日の朝、ご飯は残さず食べ、着替えは素早く、もちろん歯は磨き、
「お母さん、えんま様ってコワくないよね、サンタさんくるよね」
この時期、大体の問題はサンタさんと新たにえんま様が解決してくれる。
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