花火
先日の真夜中、
いつも通り、尿意をもようし、布団を出た。
暗闇の中、長年の積み重ねによって培われた
足の指先の感覚でドアを目指した。
すると、いつもは無い筈の所に、妻の足の感触。
当然、踏んでしまう。
悲鳴がコダマする。
慌てて大股で次の足を踏み出す。
更なる悲鳴がコダマする。
僕の身体は、大きくバランスを崩した。
大きな衝撃が僕の顔を襲う。
真冬の「大曲の花火」が炸裂。
どうやら、半開きのドアの角にダイブしたらしい。
激しい痛みと、血の味が一瞬にして押し寄せてきた。
患部を押さえて洗面所に向かうと、
そこには、見事にパックリと割れた傷口が...............。
1番最初に思った事、
「あぁ、これで来週のゴルフはキャンセルか........」
しかし、妻の献身的な介護のお陰で、
朝には出血もおさまり、
何とかお店に向かう。
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