最悪で最高の誕生日
こんにちは。
高儀です。
つい先日誕生日を迎えました。
20代最後の歳を迎えてしまったのです。
10年前、10代最後か〜なんて言っていた自分が
最近の様に感じます。
さて、6月25日、誕生日前日の朝。
腰に違和感を覚えました。
ただの寝違えだろうと、
黙々とお客様を迎えるわたし。
夕方ぐらいから、腰の痛みが強くなり、しゃがんだり
手を伸ばしたり、階段の上り下りが出来なくなっていきました。
ズキーンとくる腰の痛みに耐えられなくなり、隣の整骨院へ。
その時歩行はすでに後ろ向きでしか出来なくなっていました。
先生にはこう告げられました。『ぎっくり腰ですね』
な、なんですって!
もうすでに仰向きでは寝れなくなっていてたので応急処置をしてもらって
一旦店に戻りました。
エビ姿勢、蟹歩きがベースとなり、
着席、起立の祭は細心の注意をはらわなければいけない。
毎日お店の前を通るご老人がいる。
口が完全に上向きにあいていて
5歩歩いては止まり、
一呼吸しては歩き出すを繰り返し
やっとの思いで進んでいる。
それはそれはスローモーションで。
心のどこかでその様子を笑ってしまっていた。
いまあの老人よりも歩けていない。
それでも歩き続ける老人が急に輝いて見えてきた。
しばらくして、介護人が迎えにきてくれた。
齋藤と、介護人鈴木に支えられなんとか店を出て歩きはじめた。
すると後ろから私を呼び止める声が!
隣の陣太鼓のお母さんだ。
私に任せなさい!
触れられたくない恐怖から、一瞬怯むわたし。
それでも絶対治してあげると身体をぐいっと引っぱられ、
施術していただくことに。
お昼は整体師をされているお母さん。
ぎっくり腰は得意分野だと言うのです。
ゴミ捨て場の前に捨ててあったフェミニンなピンク色のイスに座らされ
ゴミ捨て場に向けられた顔
生臭さと腰の痛みで気が狂いそうでした。
おかぁさん、お願いだから優しくして!!!!!
野外で20分程行われた施術。
通称 コロコロ といわれる道具で
全身をコロコロされ、全身の疲労が原因と言われた。
コロコロがまた、痛いのです。
通行人はコロコロされている私を見て釘付けになっている。
野外での施術にも限界があり店内へ。
今度はソファーの上で四つん這いになり、30分程行われた施術。
気づけば、うつ伏せの態勢をとれるようになっていた。
お母さんは汗だくだった。
身体はどんどん楽になり、一人で歩ける様になった。
あとは、適度な散歩としっかりお湯につかりなさい。
気づけば24時をまわっていて誕生日を迎えていた。
お母さん、今日私誕生日なの。
あーそうかい。
そんなに興味ささそう笑
最高の誕生日プレゼントをありがとうございました。
少し腰をおさえて、王将まで歩いた。
腰をおさえて歩いている私を見つけたタクシーの運転手さんが
止まって声をかけてくれた。
夜中におばあちゃんが歩いてると思ったらら若い子じゃないの!
そごく気の良さそうなおばちゃんドライバーだった。
私達は、おばちゃんドライバーに家まで運んでもらった。
車内の中でおばちゃんのおしゃべりは止まらなくなった。
肝心の道案内も聞いてるのか不安になった。
しまいには、自分のお尻が腫れた時の話をしはじめ
こんなにぶっとい注射張りを刺されたのよー!!!!
って3回ぐらいハンドルから両手を離していた。
おばちゃんに出会えて良かったよ、ありがとう。
わたし誕生日なの。と言うと
かなりの高音ボイスでハッピーバースデーを歌ってくれた。
陽気で、ステキだった。
家に着いて鈴木が湯船をためてくれた。
いろんな人に優しくしてもらった、忘れられない誕生日になった。
わたしももっと人に優しくしようと心に決めました。
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