社会勉強
先日、中学に入ったばかりの長男を引き連れ、お芝居を観に行って来た。
場所は、下北沢にある「本多劇場」。
「大人計画」による「不倫探偵」。
勉強も部活も私生活も、イマイチ覇気のない息子に、
少しでも刺激になればと思い、お芝居に誘ったのだった。
彼にとって、「初お芝居」........。
大人の中に子供1人...........。
確かにイヤな予感はあった。
タイトルからにして、あの松尾スズキ主演による「不倫探偵」。
多少の下ネタは覚悟していた.........。
刺激は多少どころではなかった。
「超氷結ストロング98%」だった。 火が吹きそうだった。
彼は、あの言葉の数々を、どうインプットしたのだろうか?
例えば、「センズリ」。
俳優さんが、女性の放尿音を聞きながら壁越しに、
ジャージに手を入れ「しこしこ......」。
僕の背中からは、汗が吹き出ていた。
続いて、「ヤリマン」。
売春婦が、「そうよ私はヤリマンよ!
12歳からずっとやりっぱなしよ、大好きよ」。
わき汗が半端ない。
続いて、「潮吹きオーバーザレインボウ」。
これは説明できない。
ただただ、笑うしか無かった。
これらは、ホンの1部に過ぎない。
ほとんどは、ここでは書けない事ばかり。
次から次へと、超過激下ネタのオンパレード。
彼の横顔を、超横目で盗み見てみると、
彼はその意味を知ってか知らずか、ずっと笑いっぱなしだった。
あからさまなシーンになると、さすがに前座席シートのプレートをいじっていた。
もっと過激なシーンになると、体のポジショニングチェンジをしていた。
しょうがない........、彼にとってはあまりにも強すぎる刺激なのだ。
帰り際、彼は僕にこう言った。
「お父さん、オレ一人で帰る......」。
あまりにも深い一言に僕は、「気をつけてな......」とやっと返した。
彼のこれからの人生に、この2時間はどんな2時間になったのだろうか?
「松尾スズキ」と「片桐はいり」の2人はどう映ったのだろう....?
注意深く見守って行こうと思う。
もう1回、1人でじっくりみたい........。
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