長男の野望
先日の朝、長男が珍しく「お父さん、ちょっとお願いがあるんだけど......」
最近ではめっきりと自分から話しかけてこないので、
少し嬉しく感じました。
「あのね、これから始まるテストを全部100点とったら
買ってほしいものがあるんだけど............?」
「これからって、終業式までテスト何回あるの?」
「わかんないけど、10回以上はあるよ」
彼の普段の平均点は60点台。
そんな彼の口から「全部100点とったら..........」
もちろん「何でも買ってやるよ」と言うと、
「よっしゃ!リーガルハイの小説でいいから、ぜったい買ってよ」
「最初のテストはいつあるの?」
「まずは、明日漢字テストがあるけど、それは楽勝!」
翌日、彼から報告があり、
「お父さん、次のテストからスタートでもいい?」
「次って、今回の漢字テスト何点だったの?」
「............80点.........、おくりがなをしっぱい............」
「でも明日の社会は大丈夫!」
翌日、彼から報告があり、
「お父さん、やっぱり次の小テストからでいい?」
「別にいいけど、社会は何点だったの?」
「............90点........」
翌日、彼から報告があり、
「お父さん、やっぱり90点以上に変更でもいい?」
「別にいいけど、80点の方がいいんじゃない?」
「いや、今回は自分にきびしくする!」
翌日、彼はとうとう
「やっぱり、リーバルハイは自分で買う、お年玉で何とかする」
と言い肩を落として立ち去りました。
結局スタートすら切る事無く、100点レースは終了しました。
でも初めて、自分から勉強をして、点数も上がり、やる気を出した事が、
何より嬉しく感じました。
甘い僕は確実に本を買ってあげる事でしょう。
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