冬の読書
不埒な先輩と、せわしない後輩が「おもしろい」と言ってたのは
何となく耳にはしていたものの、「せつない」イメージの作家さんなので
今の弱ってる僕には「ヘビー」とは思いつつ、読み始めてしまいました。
ドモリのきつい「きよしくん」が、ドモリと闘いながら色んな友達に出会い、
小学生から大人へと成長していくお話でした。
ドモリと言うと、僕が小学生の頃、友達のお父さんがドモッテるのを
カラかってしまい、その友達に泣きながら殴られた事がありました。
35年ぶりに思い出しても、もう一度土下座して謝りたくて仕方ありません。
どういう経緯でそうなったかは忘れてしまいましたが、
あの時の友達の顔と、帰り道をずっと一人泣きながら帰ったのを
今でも鮮明に覚えています。
近所のすれ違う人々に「どうしたの?みのちゃん」と聞かれても
何も応えず、首を振りもっともっと大きい声で泣いたのを覚えています。
謝らなきゃいけないランキング7位を思い出しました。
本の内容もせつなかったけど、幼い頃の自分の「残酷」さを思い出してしまい、
更に切なく感じた一冊でした。
「えんま様、もう許してください」
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