醜態
先日、御客様の誕生日会に招待されました。
何度も様々な理由を付けては断り続けて来ましたが、
今年は勇気を振り絞って初参加しました。
断り続けて来た理由の1つが、「土曜日開催」
断り続けて来た最大の理由が、毎年「朝までコース」
43歳、感謝の気持ちを忘れまいと、日比谷まで出掛けてきました。
バーを貸し切った会場に着くものの、
「御客様、申し訳ございません。本日は貸し切りとなっております」
いきなり寂しい気持ちになったものの、
「あの〜、佐々木という者ですが.........」
すると、店の奥から「佐々木さ〜ん、よく来てくれましたね」と
「こちらへどうぞ、どうぞ」と、手招きサインをくれました。
ホッとした僕は、完全アウェーを気にも留めず、
小さな気持ちをアルコールの力を借りて、大きく大きくするために
小さな声で「おかわり」を何度も繰り返すのでした。
だいぶ「ドキドキ」も取れ始め、心許せる隣人も出来て
大きな声で「おかわり」を繰り返し始めました。
土曜日の忙しい仕事を終え、昼食も採らずの、「ガブ飲み作戦」
お店での最後の記憶は、よく冷えた白ワインが「おいしかった事」
次に僕の記憶が戻ったのは「見知らぬ公園」で石畳の上で目が覚めた瞬間でした。
身体には無数の蚊に食われた後と、かなりの倦怠感。
状況を把握するのに30秒。立ち上がるのに要した時間2分半。
そこから家までジグザグ歩いて30分。
ベッドに潜り込んだのが午前2時半。
翌日、色んな不安を解消しようと出席者の一人に確認の電話をすると、
初対面の方から「お店の名前の由来は何ですか?」の問いに、
「HAIR HAND HEART ............?.......?」と快調に答えてたんですけど、
最後の1個が出ないみたいで、なんかブツブツ言ってると思ったら、
そのまま深い深い眠りに就いてしまい、タクシーに詰め込まれてましたよ。
という「醜態の現場リポート」でした。
お店をオープンして14年、コンセプトを忘れる程酔っぱらい、
デコボコだらけの石の上で仮眠をとり、蚊の波状攻撃も気にせず、
お金も携帯電話も盗まれる事なく、
なんてHAPPYな人なんでしょう。
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