オリンピックの身代金
主人公は東京大学経済学部の大学院でマルクス経済学を学ぶ若者、
秋田県の貧しい農村から出てきた「島崎国男」。
長身で色白で映画スターのような優男。
僕に共通する点もあったり、なかったり、そんな理由で手に取った1冊です。
オリンピックをすぐ目の前にした1964年の東京はとにかく暑かった。
島崎国男はその夏、秋田出身の出稼ぎ労働者と共に代々木体育館や
高速道路をつくるアルバイトに精を出す。
今の今まで勉強しか知らなかった彼は現場で飯場でと色んな事を学ぶ。
色んな人に出会い社会の裏側、本質を知り、
やがて怒りは国家へと向けられる。
ドキドキ わくわく ハラハラ せつない夏の物語です。
秋田生まれの僕ですら意味が解らない「なまり」が多いが、
物語にはサホド影響ありません。
佐々木文庫で只今貸し出し中です。
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